初雪の舞うこの季節になると信州の山のふもとではにわかに忙しくなります。
車のタイヤ交換に始まり、除雪機の整備などなど週末は遊びにいくこともできません。
野沢菜漬けもその一つです。信州を代表する冬の漬けものといえば「野沢菜」です。この時期は、一家総出でこの作業にあたります。
まずは畑から秋くちにまいた野沢菜を収穫します。この段階で野沢菜を土に接触させないで不要な葉っぱなどを包丁で落とします。この作業は長年の経験と高い技術を要します。私も作業の始めにやりますが、手際の悪さに結局のところじいさんの登場となります。写真はじいさん。
収穫した野沢菜、「お菜」は、丁寧に洗われます。奥のたるで泥などを落とし、手前のたるでゆすぎます。水が冷たいです。温泉の出るところでは温泉水で洗うそうでです。
ばあちゃんが丁寧に洗います。次の工程のゆすぎ洗いは私の仕事です。
洗い終わったお菜です。家族6人のひと冬分です。毎日の夕飯に出ます。たるから出して30分くらいで食べないとまずくなります。
漬けこみ作業です。 ここはじいさんとばあさんの仕事です。日本酒、柿の皮、昆布、自家製みそ三年ものなどをいれます。塩加減が一番重要です。お菜の太さをみて加減します。さて今年はどんな味になるのでしょうか。しかし、作業もこれで終わりではありません。今晩はお菜がどんどん沈んでいき、漬けもの石が転倒してしまうので夜中も見回りしなければなりません。
私はウイスキーのお湯割りを飲みながらこの報告をしているので、おそらく朝まで起きないでしょう。じいちゃん、さまさまです。
みなさんも食べころに遊びにきてくださいね。こたつと野沢菜そしてお酒。
待ってますよ。それじゃね。