2010/12/08

ウィルダネス・ファーストエイドについて

12/1にインタビューのために前泊して、12/2-12/5まで、OBS(日本アウトワード・バウンド協会)とアメリカのWMA(ウィルダネス・メディカル・アソシエート)が主催する、WAFAというコースを受講してきました。

いわゆるウィルダネス・ファーストエイド(野外における救急法)について学ぶ4日間です。
日本ではなかなか学ぶ機会は少ないですが、これまでもOBS以外にも、カナダのスリップストリームやアメリカ赤十字などの講習が行われてきました。

私は、仕事とは関係なく自分自身のために、昨年、カナダのスリップストリームの「ウィルダネス・ファーストエイド50時間」を修了しており、今回は復習のような内容ではありましたが、改めて勉強して本当によかったです。
こういうことは、繰り返し学ばなければなりませんので。

登山中の事故については、これまで何度か遭遇してきました。
パートナーがケガをしたこともあります。
現場には居合わせたことはありませんが、我が部の酒井さんをはじめ、何人もの友人・知人・仲間を喪ってきました。

私たちが活動するのはリモートエリアであり、すぐに医療機関に搬送することはできません。
そのような限られた環境で、なにができるのか、そのスキルを身に着けることは、とても大切だと思っています。

医療従事者ではない私たちが、仲間を救うために、または私の場合であれば仕事中に顧客を救うために、ウィルダネスで何ができるのか、そのアセスメントシステムや、ウィルダネス特有の決まりごとを学び、身に着けるのです。

机上で学んだあと、野外で実習をします。
実習は、救助者役と傷病者役に分かれて、リアルな状況を作って繰り返し行います。
このシナリオトレーニングはとても重要です。

そうそう、友人の廣田勇介さんが、今月号の『山と溪谷』にこれらのことについて自分の意見を書いています。
是非読んでください。
(あ、私のベアアタックによる外傷の記事も読んでくださいね)

来週は、OBS+WMAのさらなる上級クラスを受講します。
低酸素でやられたアタマですが、がんばります!

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